四国村ミウゼアム エントランスエリア改修

Entrance Plaza of Shikokumura Museum

民間設置の野外博物館「四国村ミウゼアム」エントランスエリアのリニューアルプロジェクト。開設50周年を迎えるにあたって、「これまでの50年、これからの50年を見据えた現代の句読点としての整備」をコンセプトに、車のための空間であった既存駐車場を、人のための緑地と車のためのロータリー空間として再編した。敷地は国指定史跡・天然記念物屋島の保存管理地区内に位置することから、設計と並行して地質調査や価値評価の協議を進め、実現している。

空間を特徴づける石積みは、先人の知恵や技術を伝える四国村ミウゼアムの理念を体現するものとして、地元の職人による空石積みとした。屋島山上へ続く市道に対しても開いた空間とし、高松市による山上の再開発と連動して、屋島全体の価値・魅力向上に寄与する空間を目指した。

新築のエントランス建物「おやねさん」は空間構想、うどん「わら家」改修はオクタント建築都市設計事務所によるもの。EAUは建物以外の全般を担当した。

所在地
香川県高松市 四国民家博物館
土木
計画・設計・監理:EAU(崎谷浩一郎、田邊裕之)
基本設計協力: Mill
実施設計協力:建設技術センター
石積監修:NNラントシャフト研究所、石積み学校
施工:鹿島建設、藤木工務店
建築
四国村エントランス「おやねさん」新築
設計:空間構想
施工:鹿島建設
うどん「わら家」改修
監修:空間構想
設計:オクタント建築都市研究所
施工:藤木工務店
グラフィック
ロゴデザイン:GRAPH
サイングラフィック:Pass
面積
3,600㎡
設計期間
2019年8月~2022年3月
竣工
2022年4月
撮影:木内和美